足跡

古い竹垣の向こうに
想い出のような町が広がっていた
崩れかかった石段の上に
忘れられたような家が建っていた

雨に濡れた参道をゆっくり一人で歩く時
後に残るその足跡は
残してきた数々の思い?
知らず知らず落としてきた悲しみのかけら?

ああ…もうひきかえそう
これから先は私の両手には大きすぎる
私の手から溢れたものは
もう私の物ではなくなってしまった

今にも消え入りそうな町の
今にも終わりそうな道を
どこまで一人で歩いたとしても
誰にも見えない私の足跡