白鳥の詩(うた)

西にそびえる大山の 冷たい風を翼に受けて
穀倉地帯の空に舞う シベリアからの白い使者

春まだ遠い冬の朝 風切り羽根の轟きは
凍て付く空気の 裂ける音

夜明けとともに水辺を発って 広げた翼の白い波
迎える様な雄叫びは 先発隊の友の声

やがて生まれる春風に 別れの時を感じ取り
高く高く舞い上がり 北へと向かう白い鳥